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勝ち進むごとに熾烈になってゆく戦いに備えて、論説部の部員達が論説戦の特訓として赴くことになる場所。それが、仮想ゲーム世界『ティルセシード』である。
論説部に設置された巨大コンピュータ『オーダクル』と、学園のイシリアルシステムを連結し、コンピュータ内に仮想空間を構築。プレイヤーがアクセスすることで、その世界を歩き回ることができる。仮想世界のリアリティは素晴らしく、五感で感じる情報はもはや現実世界と区別できない。それはまるで、もう一つの現実がそこにあるように思えるほどだ。
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オーダクル内での冒険の舞台は、ティルセシードの大地の一角に存在する小国、ミドルスタン王国となる。歩武達はその中の村落ラダを冒険の拠点とし、周囲の遺跡や洞窟を探索することとなる。
ラダの村には民家の他に、宿泊施設を兼ねた酒場もある。
当然酒場で出される料理も、現実と変わらない食感を備えており、一口食べれば未知の味覚を堪能できるだろう。
もしミドルスタン料理にはまってしまえば、逆に現実世界の食べ物が物足りなくなってしまうかもしれない……。
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ゲームにはもちろん、ティルセシードの住人も登場する。
ゲームを始めたばかりで不慣れなプレイヤーも、彼等の協力を受けてこの世界のことを学んでいけば、やがては一人前の冒険者になれるのである。
登場人物（ＮＰＣ）には、様々な個性だけでなく、現実の人間と寸分違わない人格、学習機能を備えている。最初はよそよそしい態度をとられても、彼等の頼みを聞くなどして積極的にコミュニケーションを重ねていけば、やがて心を開いてくれるかもしれないのだ。
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ラダの村周辺にはいくつもの遺跡や洞窟があり、プレイヤーはＮＰＣからミッションを受領してここに向かうことになる。
内部は複雑な迷路となっており、多くの恐ろしい怪物や罠が待ち受けている。プレイヤーは彼等を倒しながら奥へ進み、ミッションを達成しなければならない。
多くのモンスターを倒し、経験を積んでいけば、プレイヤーの冒険者としての技量が上がっていくことになる。さらに武器や防具を整え、自らを強化すれば、より強い魔物が潜む洞窟の奥、或いは難度の高い別の迷宮へと進むことができる。
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